2022年 F1第11戦 オーストリアGP(チャート付)

 フェラーリが展開やレッドブルの揺さぶりに動じず、肝の座った正攻法で1-2、と思いきや、2位濃厚のカルロス・サインツが終盤、エンジントラブルでリタイヤ。ルクレールが第3戦オーストラリアGP以来の3勝目。スペイン以降、パーマネントコースをまともに走ったらフェラーリが強いよね、という下馬評通りの結果がようやく出た。

 チャートの画像は、記事の一番最後にあるのでどうぞ。

  1. シャルル・ルクレールフェラーリ
  2. マックス・フェルスタッペンレッドブル
  3. ルイス・ハミルトンメルセデス
  1. 角田裕毅(アルファタウリ)
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シルバーストンでのレッドブルのアップデートを解説する

出典:

www.formula1.com

 シルバーストンでは、メルセデス、アルピーヌ、アストンマーティン、そしてウィリアムズがマシンに大きなアップグレードを入れてきたが、マーク・ヒューズは、チャンピオンシップをリードするレッドブルのアップグレードに注目している。技術イラストはジョルジョ・ピオラの提供。

 新しい空力レギュレーションの初年度である今年は、サイドポッドの形状に多様性が生まれ、それらはレッドブルのくびれたようなアンダーカットの傾斜を持つスタイルと、フェラーリのアウトウォッシュ重視の切り立ったスタイルのどちらかに収束しつつあり、メルセデスだけが『ゼロ』ポッドコンセプトを採用している、というのが現在の大きな流れだ。

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2022年 F1第10戦 イギリスGP決勝レビュー

 フェラーリはダブルピットストップさせられなかったの?という疑問が最も大きいのだが、チャート(掲載は下の記事)を見ると、個人的には可能だったんじゃない?という気がする。

rotf.hatenablog.com

トピックはこの4つ。

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2022年 F1第10戦 イギリスGP決勝(チャート付)

 レッドブルの連勝を止めたのは、フェラーリカルロス・サインツ。雨の予選でキャリア初ポールを獲得したのに続き、波乱のレースでキャリア初優勝を達成した。スタートで前に行かれたものの赤旗でリセット、ベケッツでミスしてトップを譲ったもののデブリを踏まずに済み、終盤には恵みのセーフティ・カー導入。すべてが、サインツための日だった。おめでとう!

 チャートの画像は、いつも通り最後にあるのでどうぞ。

  1. カルロス・サインツフェラーリ
  2. セルジオ・ペレスレッドブル
  3. ルイス・ハミルトンメルセデス
  1. 角田裕毅(アルファタウリ)
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問題続きのメルセデス、シルバーストンのアップグレードで反撃を狙う

出典:

www.formula1.com

 シルバーアローは、2022年イギリスグランプリに大きなアップグレードパッケージを持ち込むことになっているが、彼らが取り組んでいる問題とは何なのか、そしてこのホームレースが、今季の重要なターニングポイントとなり得るのは何故か、マーク・ヒューズが、今週末のメルセデスが目指すものを解説する。

 メルセデスは、シルバーストンの滑らかな路面と高速コーナーでは、バルセロナで発揮したようなパフォーマンスに近づけるのではないかと期待を寄せてる。スペインの決勝では、新設計のフロアによって、それまで悩まされていた空力的なポーパシングが比較的抑えられ、非常に競争力があり、そのおかげで、ジョージ・ラッセルレッドブルと争い表彰台を獲得し、ルイス・ハミルトンは1周目にケビン・マグヌッセン接触後、素晴らしいペースで追い上げた。

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モントリオールでのスリムなリアウィングは、ルクレールが後方から追い上げるためだけの物ではない?

出典:

www.formula1.com

  シャルル・ルクレールモントリオールで、チームメイトのカルロス・サインツよりもダウンフォースが低めの、新しいリアウィングを使っていたが、これは4基目のパワーユニット開封したことによるペナルティでグリッド後方から追い上げるのを助けるだけのものではない。F1 の技術エキスパートであるマーク・ヒューズが、ジョルジョ・ピオラの技術イラストを交えながら、フェ―ラリの長期的な計画を深堀りする。

 ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットルクレールのマシンに使われたウィングは、実際、十分な数が生産されれば、他の多くのサーキットで使われる標準的なコンポーネントとなるものだ。

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2022年 F1第9戦 カナダGP決勝(チャート付)

 厳密には8周目にVSC導入されてたんだけど端折った。画像は最後に貼ってあるからどうぞ。

 抜群の加速でポール・ポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンレッドブル)がリードしたが、早々に2番グリッドのフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を攻略したカルロス・サインツフェラーリ)が追いすがり、タイヤ交換ごとに順位を入れ替えたが、最後は9周若いタイヤのサインツをフェルスタッペンが抑えて優勝。チャンピオンシップの差を更に広げたが、セルジオ・ペレスはスタート後まもなく、駆動系のトラブルでリタイア。レッドブルにも信頼性の懸念があることが露呈した。

  1. マックス・フェルスタッペンレッドブル
  2. カルロス・サインツフェラーリ
  3. ルイス・ハミルトンメルセデス

DNF. 角田裕毅(アルファタウリ)

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