2021年 F1 第2戦 エミリア・ロマーニャGP 予選

毎回書く気はないけど、今回は熱かったからつい投稿。

まず角田。

金曜日から噛み合ってなかったから、焦らないでと心配してたけど、案の定。新語 “Traffic Paradise” も生み出してたし、順調に走行できてる時もピエールに一歩及んでなかったし、フラストレーションは溜まってたと思う。更にクラッシュしたセクター3 は、特にピエールから遅れてた区間だから、気合が入り過ぎるのに十分な条件が揃ってしまった。

クラッシュしたラップでは、セクター3 のそこまでのミニセクターは最速(パープル)だった。うまくスピードを乗せてたけど、そのままキャリーオーバーしちゃったね。アルタのいっこ目はマシンほぼ半分縁石に乗っけるのに、完全にオーバーシュートしてた。川井ちゃんの言う通り、経験積んできたらアボートする余裕が出てくるかも。

とにかく、流れが悪くても冷静にならないと。乗ってるクルマは競争力があるんだから、Q1 から焦っちゃダメ。チームメイトが速くても気にしちゃダメ。ま、彼ならすぐ学んでくるでしょう。

一方、成長したなあ、と感心したのはフェルスタッペン。ドライブシャフトの問題でフリー走行の時間は限られたし、Q3 でまとめられずにポールを逃したし、直後は不機嫌だろうなあと思ってたけど、とても落ち着いていた。リカルドがチームメイトだった頃の、予選で負けたときの態度からすると、本当に成長した。明日はチームメイトが近くにいるという、ここ数年待ち続けた状況。実際、懸念はメカニカルトラブルだけだと思う。RB16B は、リアサスが革新的なだけに、特に縁石を使うサーキットでの耐久性が心配。チェコのスタートタイヤが違って、戦略がバッティングしないところもいい。どちらが勝ってもいいから、メルセデスに連勝はさせちゃいけないけど、チェコの優勝を見てみたいかな。マックスはいずれ勝つ。

チェコに関しては、リカルド(は実質的に)、ベッテルアロンソらの移籍組がここではチームメイトの後塵を拝しているのに対し、あのマックスを上回ったんだから、素晴らしい。あと光ったのは、やっぱりノリス。優れたクオリファイヤーであることは分かってたけど、MCL35M の仕上がりがそれを引き出している。リカルドが慣熟してきたら、いよいよレッドブルの背中が見えてくるんじゃないかな。

気になるのはボッタス。やはり極限での凌ぎ合いとなると、ルイスに置いていかれるのか? 日本のサイトもあまり取り上げてないから、公式のを読んでみたけど、全然マシンの感触に満足できてないみたいだね。

今日は少し混乱していた。Q3 のパフォーマンスをまだ理解できてないんだ。Q3 の1回目はオーバーステアだったし、2回目はリアエンドが良くなかった。今日は目指していた状況ではなかったよ。特に予選が始まったときから感触が良くなかった。

Q3 の1回目は、ターン2 で突然リアがスナップして、大きくタイムロスしてしまった。2回目は、リアエンドを信頼できなかった。Q1 や Q2 で感じていたものではないから、理解に苦しんだんだ。詳しく調べる必要がある。狭いトラックだから抜くのは難しいけど、明日は全力を尽くすよ。

ラッセルはノリスと共に敢闘賞。どんな感じかと思ったら、Q2 でようやくマシンがしっくりきたようだ。今シーズンは、Q3 あるかもしれない。何にせよ、この二人とシャルル、マックスは、時代を担うスタードライバーだ。角田もここに加われるといいな。

今週末、クルマの感触はずっと良かった。僕の方は週末ずっとペースを掴めず、どのセッションでもニコラスの方が速かった。苦戦してて、自信が持ててなかったんだけど、Q2 でうまくいった。

Q1 を紙一重で抜けて、大事な Q2 でいい仕事をすることができた。12番手は本当に嬉しいよ。クルマはストレートが速いみたいだから、オーバーテイクが困難なトラックでの助けになるといいね。

しかし、Q3全員が1秒以内、上位9人が 0.5秒以内に入ってるってのは、改めて凄い。上位3人は満足なアタックラップになってないから、実力はこうなってないのかもしれないけど、毎回こうなってくれて、ここに角田も入ってきてくれたら、最高に面白いシーズンになるんじゃないかな。