2021年 F1 第2戦 エミリア・ロマーニャGP 決勝

スタートで 3番グリッドのマックス・フェルスタッペンが前の 2台をかわしてトップに立つと、ウェットコンディションで大荒れのレースを堅実に走り、今季初優勝。途中、ボッタスとラッセルが大クラッシュで赤旗中断となり、おかげで寝る時間が遅くなったけど、面白いレースだった。

  1. マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ)
  2. ルイス・ハミルトンメルセデス
  3. ランド・ノリス(マクラーレン
  1. 角田裕毅(アルファタウリ)

ルイスが自爆したかたちになったけど、直後に赤旗という運も重なり、怒涛の巻き返しで 2位まで復帰してきた。最速ラップも取って、ランキング1位を維持。先頭のマックスがどれくらい本気を出してたか分からないけど、素晴らしいレースペースだった。ミスが無かったらマックスの優勝も脅かされていたと思う。それでも、周回遅れの処理を焦らせたのは、レッドブルに脅威を感じているから。こうやって、相手にプレッシャーを与えていくことが大事。

ボッタスが予選から精彩を欠いていて、よりによって昨年ランキング最下位のウィリアムズに抜かれそうになった挙句にクラッシュしたという状況で、ペレスもバタバタしたレースでノーポイントに終わったのは大きい。リスタート時は、十分に表彰台圏内だったことを考えると、非常に悔やまれる。マルコさんが何て言うか注目。まだ許してくれるかな?

金曜日から空回りの続いた角田は、赤旗中断までは100点。しかしリスタートで路面コンディションとタイヤ温度の判断を誤り、痛恨の単独コースアウト。マシンを痛めずコースに復帰したものの、挽回を焦りトラックリミット違反でペナルティを受ける始末。学ぶことが多い週末になったけど、切り替えて、ポルトガルはリラックスして臨んでほしい。全然、大丈夫だよ。気にすることない。

むしろタウリは、チームの状態の方が気になる。チーム史上、恐らく今年は最も戦闘力のあるマシンを手にしているシーズンではなかろうか。まだシーズン序盤だし、ソリッドな戦略でライバルとの力関係を判断していけばいいのに、ガスリーにスタートでエクストリームウェットを履かせて、しかも交換のタイミングを誤った。決めた戦略を柔軟に変えられないのは、去年も見られたこのチームの弱点だ。

特筆すべきはマクラーレン。予選も速いし決勝も安定している。特にノリスは素晴らしい。ルクレールがハミルトンにもう少し抵抗できてたら、2位を守れたかもしれない? リカルドがいつ本来の力を発揮するのかも見もの。フェラーリもいいけど、彼らはもっと上にいるべきチーム。まだ褒められたものではない。

あとウィリアムズ。久しぶりの Q3 進出とポイントゲットが、現実味を帯びてきた。今日が最後のチャンスだったねってことにならないよう、もう少し開発継続して!