トラックリミット雑感

個人的には、マックス・フェルスタッペンのポールタイム抹消、ファステストラップ抹消は、妥当だと思っている。きちんとディレクターズノートに書かれていたみたいだし、ファステストラップについては、永続的な云々という解釈があるけど、レースはポイントを懸けて戦ってるわけで、1ポイントを得る行為なんだから仕方がないでしょう。

明確にして欲しいのは、リミット違反をして前のクルマの後ろについて、次のターンで抜くのは有効なのか。これですよ。2回(黒白旗が振られる)までは OK なの? ちょっと考えたらこの疑問はすぐ出てくると思うし、やっぱり抜いちゃダメでしょ。だから1周目であっても、実質的に1対1だったし、ノリスはペレスに順位を返すべきだったと思う。これがトラックリミットの無いところからの立ち上がりなら、1周目ということで構わないと思うけど。

アルガルベのバックストレートでは思ったより DRS が効かなくて、あちこちでそうなるような事態にはならなかったし、チェコとノリスの件は1周目ということで片付けられたけど、これは大事なことだと思う。マシは次のターンでのアクションだからとか何とか言ってたようだけど、素人なのか? ストレート手前のシケインをショートカットしてストレートエンドで抜いたら、別々のアクションなのか? オーバーテイクポイントへの立ち上がりは、寧ろ最も重要なアクションじゃないのか? DRS 区間にするってことは、その先をオーバーテイクポイントとして演出するってことなんだから、更に神経質になっておく必要がある。この解釈をするなら、レース前にチームに通知しておくべきだ。そしたらペレスも、トラックリミットを越えて加速して、ノリスから順位を守ったことでしょう。

イモラでのローリングスタート採用(スタートの是非ではなく決定の遅さ)に続いて、今回もペナルティポイント10点。合計20点なので、今シーズンはもう出場を控えていただきたい。