2021年 F1第5戦 モナコGP 決勝

自身のクラッシュによる赤旗でポール・ポジションを獲得したシャルル・ルクレールフェラーリ)だったが、レコノサンスで左ドライブシャフトに不具合が見つかり、そのまま不出走。みなしポールからスタートのマックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ)が先頭をキープし、全周リードで今シーズ2勝目、モンテカルロ初勝利。

  1. マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ)
  2. カルロス・サインツフェラーリ
  3. ランド・ノリス(マクラーレン
  1. 角田裕毅(アルファタウリ)
Pole or Nothing

マッティア・ビノットは一旦、予選のクラッシュが原因とは限らないとのコメントしたものの、最終的にはクラッシュが原因だったと認めたようだ。即ち、チームが破損、あるいはその兆候を見逃したことになる。そもそもルクレールがクラッシュしたから自業自得という考え方もあるけれど、これを見事に修復して送り出すのが F1 チームというものでしょう。川井ちゃんが何回か「はましまさぁ~ん」と言ってて面白かったけど、いやホント、これはないわ。

まあビノットは放っておいても吊るし上げられるからやめとくとして。フェラーリアストンマーティンが好調だったところに、マシン特性の共通項を見た気がして、興味深かった。これから先のトラックは、この2チームにとって苦難の道かもしれない。でもアストンのベッテルが元気になってきたのは嬉しいな。

2台とも調子が良かったレッドブル

マックスは強かった。序盤からペースをコントロールし、第1スティントでは食い下がるボッタスを退け、最終スティントではサインツを寄せ付けず、最終的に引き離した。完勝だった。スタートはやや強引で、蹴り出しと言うか反応が遅れていたように見え、露骨な幅寄せはボッタスが引かなければ危ないところだったけど、俺の道だって威張って入ってったね。これがモナコだ。おめでとう!

前が開いた時に見事にスパートし、3台をオーバーカットしたペレスも素晴らしい。パープル出たときは声が出てしまった。決勝でここまで走れても、予選の一発は難しいんだね。

重大なトラブルはすべてバルテリに

ボッタスは唯一のタイヤ交換で右フロントのホイールが外れず、そのままリタイヤ。

こんなトラブル、最近はなかなか聞かない。あろうことかチャンピオンチームで発生、お約束のようにゼッケン77の方だった。擁護するとすれば、頑張ってマックスに食らいつく姿を見てメカニックが気負いすぎたか。

にしても、トラブルが集中するバルテリが気の毒なのだが、ハミルトンが後方に沈む一方で実力2位だったんだから、自信にしていい。スタートのサン・デボーテ、寄せてくるマックスに対して一歩引きつつも2位を守った動きも良かった。

素晴らしいガスリー

予選、決勝と安定した走りで(タウリにしては)大量のポイントを獲得。凄い立派だったけど、タイヤ交換がまともなら、ベッテルの前に留まってたよね。それが残念。角田はこれだけやれるクルマに乗ってることを自覚しなければならない。

7位と1点に満足すべき

シャルルがスタートできて、バルテリも普通に走ってたら、ルイスは間違いなく9位だった。文句はあるだろうが、ルイスは7位に満足すべき。自分からアンダーカットを仕掛けるのは自然な考え。オーバーカットしたチェコとセブが得をしてたけど、これは結果論だ。トップ集団なら中団の新品タイヤでのタイムを考慮できるけど、今回はそうじゃなかった。こんな状況に陥るのは、このトラックくらいしか考えられないんだから、傷は浅い。

ファステストの1点を取りに行けたのも、第2スティントでソフトを履いたストロールのタイムが伸びなかったから。角田が最速出してたし、ストロールもフリーストップの間隔は与えないと思ってたんだけど、サスペンションを痛めてたのかな? ただ、あの状況で即座に12秒台を叩き出したのは凄かった。

ルーキー3人が最後尾

アルファタウリの角田裕毅は15番手からハードタイヤでスタートし、15位完走。スタートでウィリアムズに前に出られたのが全てだったね。ソフトを履いてからはアロンソに押さえられたし。とにかく何とか1回、無難な週末を送ってほしい。

ハースの二人は普段通り最後尾だったけど、マゼピンが前だった。オープニングラップのヘアピンでミックが前に出ていたけど、タイヤ交換のタイミング??