2022年全F1マシンの強みと弱みを評価

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 F1のハードウェアが新時代を迎え、ここまで13戦のエキサイティングなレースが繰り広げられたが、各チームのマシンそれぞれの強みと弱みはどこにあるのか? F1の技術エキスパートであるマーク・ヒューズが2022年のグリッド上の全マシン(レッドブル RB18 からウィリアムズ FW44 まで)の良い点と悪い点を評価する。

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ルクレールとフェルスタッペンの奇妙なスピンは、2022年マシンの設計で説明がつく?

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 2022年のレギュレーション下における新たなトレンドとして、チームはエギゾーストとウェイストゲートからの排気を使ってリアウィングのパフォーマンスを上げているが、これはフランスでのシャルル・ルクレールハンガリーでのマックス・フェルスタッペンのスピンの原因となり得るのだろうか? F1.com の技術エキスパートであるマーク・ヒューズが調査を開始した...

 F1 マシンの空力でしばしば見逃される要素として、ディフューザー、ビームウィング、エギゾーストとウェイストゲートからの排気の相互作用による効果がある。

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2022年 F1第13戦 ハンガリーGP決勝(チャート付)

フェルスタッペン8勝目で更にポイント差を拡大

 金曜のペース差、土曜の不運、今回はレッドブルの週末ではないような雰囲気でスタートしたレースは、10番手スタートのマックス・フェルスタッペンレッドブル)が優れたペースとタイヤ戦略で順位を上げ、もはや定番となりつつあるフェラーリの自滅も加わり、大逆転で今シーズン8勝目。チャンピオンが3戦分のリードを築いて気持ちよくサマーブレイクを迎えた。

 予選で息を吹き返したメルセデス、決勝でも優れたペースを見せ、ルイス・ハミルトンが2位、ジョージ・ラッセルが3位と、表彰台は先週のフランスと同じ顔ぶれ、同じ立ち位置となった。

 いつも通り、画像は一番最後ね。

Race Result
  1. マックス・フェルスタッペンレッドブル
  2. ルイス・ハミルトンメルセデス
  3. ジョージ・ラッセルメルセデス
  1. 角田裕毅(アルファタウリ)
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フェラーリとレッドブルがポール・リカールで施したフロア吸気口の見事なアレンジ

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 レッドブルフェラーリによる開発競争が激化するなか、ポール・リカールでは、両チームともフロアの吸気口に大きな変更を加えてきた。

 両方のマシンで手を加えられたのは、アンダーフロアのトンネルへ向かう吸気口のフェンスだ。各チームには3枚のフェンスが許可されており、その外側の『バージボード』が、実質的に4枚目のフェンスとして機能している。基本的な働きは、マシンのアンダーボディでのダウンフォースを生成するヴェンチュリ・トンネルに入ってゆく気流の加速で、ここへ導く気流が速くなれば、生まれるダウンフォースも大きくなる。

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2022年 F1第12戦 フランスGP決勝(チャート付)

 首位を走行中のシャルル・ルクレールフェラーリ)にまたも悲劇が訪れる。ターン11でスピンアウト、そのままテックバリアに突っ込んでリタイア。チャンピオンを争うマックス・フェルスタッペンレッドブル)にまたも優勝を明け渡してしまった。これを書いてる時点でスピンの原因は分かってないけど、中継の最後に『ルクレールは自分のミスだと言っている』との情報が流れている。

 予想された通り、このフラットな路面でメルセデスの2台が速かった。予選ではその予想は外れたかのように見えたけど、決勝はスタートで前に出たルイス・ハミルトンセルジオ・ペレスレッドブル)を引き離し、ジョージ・ラッセルが最後の VSC 明けでペレスを攻略し、今シーズン初のダブル表彰台を獲得。サーキットによっては、決勝で2強を脅かすペースを持ってることが明らかになったが、ポール・リカールはかなり相性が良いトラックだとされている。

  1. マックス・フェルスタッペンレッドブル
  2. ルイス・ハミルトンメルセデス
  3. ジョージ・ラッセルメルセデス

DNF. 角田裕毅(アルファタウリ)

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バウンシング排除を狙う FIA による2023年ルール微調整とは

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 先週の火曜日、FIA、F1、各チームのテクニカル・ディレクターが参加して技術諮問委員会が開催され、バウンシングの低減を目的として、2023年のレギュレーションに何点かの微調整が提案された。F1 の技術エキスパートであるマーク・ヒューズが、来年に向け何が検討されているのか、そしてそれらが各チームにどのようなインパクトを与えるのか、確認していく。

 スパから施行される予定の垂直方向の振動と、(先週解説した)フロアのプランクの弾性に紐付いていく変更に加え、FIA は 2023年、レギュレーションに4項目からなる変更を(世界モータースポーツ評議会の承認を条件として)加えることを発表した。バウンシング問題への対処が目的である。

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ベルギーGPから効力を発する、フロアに関する技術指令書とは

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 ベルギーグランプリから、改訂された技術指令書 TD039 が施行される。初版は、カナダで各チームに通達された、マシンにかかる縦方向の力を計測・監視する旨の FIA 技術指令書だ。

 技術指令書は、レギュレーションがどのように適用されるのかを示す概略であり、技術の進歩や各チームの開発競争が、レギュレーションの作成当時には想定できなかった方向に進んだ場合、運営側は TD を用いて、開発をコントロールする。

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