雨の中、SC先導によるスタートになった伝統のグランプリは、ドライタイヤへの切り替え戦略でトップが入れ替わった。スタートのウェットタイヤから、インターミディエイトに交換したのは3位のセルジオ・ペレス(レッドブル)。これにトップのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が反応し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も続くが、ここでルクレールはペレスにアンダーカットを許してしまう。一方、カルロス・サインツ(フェラーリ)は、ドライタイヤへの直接交換を狙い、ウェットタイヤでステイアウトするが、インターに履き替えたライバル3人はみるみる迫ってくる。
そんな中、真っ先にドライに交換したのはサインツ。更に同一周回で追い付きつつあったシャルルも入れるが、ギャップが足りずに待たされることになった。それを見たレッドブルは翌周に反応、こちらはスタックさせることなく見事に作業をおこない、ペレスがサインツを、フェルスタッペンがルクレールをそれぞれオーバーカット。ミック・シューマッハ(ハース)の事故により赤旗中断が入るが、そのままの隊列でチェッカーを迎えた。
- 角田裕毅(アルファタウリ)
- Fastest Lap:ランド・ノリス(マクラーレン)
- Driver of the Day:セルジオ・ペレス(ピエール・ガスリー)