2021年 F1第19戦 サンパウロGP 決勝

 ICE交換による5グリッドペナルティ、リアウィングの違反による予選失格も何のその、圧倒的なストレートスピードを発揮したルイス・ハミルトンメルセデス)が、スプリントから合わせるとほぼ全台をフィールド上でパスして優勝。

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決勝トップ10
  1. ルイス・ハミルトンメルセデス
  2. マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ)
  3. バルテリ・ボッタスメルセデス
  1. 角田裕毅

 フェルスタッペンが蹴り出し良くターン1でバルテリを攻略、そこで体勢を崩したバルテリをチェコもターン4の立ち上がりでオーバーテイク。オープニングラップはレッドブルの1-2で始まった。

 しかし、今日のハミルトンはアナザープラネット。またたく間に中団勢を交わし、バルテリから3位をもらって、チェコオーバーテイク。第1スティントで2位まで上がってきた。アンダーカットを嫌うレッドブルは第2スティントで早めのタイヤ交換、最終スティントはハードタイヤで30周。スティント序盤からタイヤのケアを強いられ、最大限の抵抗を試みたものの、59周目のターン4で勝負あり。

 これだけストレートが速いと、ジェッダは間違いなく持っていかれるし、アブダビメルセデスだろう。チャンピオンシップはリードしているものの、フェルスタッペンは既に追い込まれていると感じる。有利と思われたここインテルラゴスで予選失格のチャンスをもらいながら勝てなかったのは、余りにも大きい。ルイスだけが異様に速かったので、新品の PU によるものと思いたい。

 更に、角田と接触したランス・ストロールアストンマーティン)のパーツが遅れて脱落したため、ボッタスにとって絶好のタイミングで VSC が導入され、チェコが3位を失ってしまう。レッドブルにとってはハードラックだった。

 角田は序盤のストロールとの接触で10秒ペナルティを課され、終始、ポイント圏外での走行。接触はちょっと楽観的過ぎで、ペナルティは妥当に思えた。悪くないペースで走れてたと思うので、ちょっと残念。でもここ数戦、金曜、土曜の組み立ては安定してきて、今回はスプリントがあったから大目に見ましょう。直近の課題は、予選でのタイヤの温め方(使い方)だと思う。