レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィン。完勝だった。2位にはメルセデスのルイス・ハミルトン。ふたりのレースだったが、ハミルトンに何かを仕掛けるチャンスは皆無だった。離れた3位争いは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)の猛追を凌いで前戦の借りを返した。角田裕毅は、予選で不運なペナルティを受けながらも、10位に粘り込んで入賞。
- 角田裕毅(アルファタウリ)
- Fastest Lap:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
- Driver of the Day: シャルル・ルクレール(投票せず)
いやあ、眠かった。マックスが BBW のトラブルを訴えていたから安心できなかったけど、あの安定したラップタイムは睡眠薬にしかならない。米家さんも言ってたけど、これまでメルセデスしか出来なかったレースを、初めてメルセデス以外がやってのけた、マイルストーンとも言えるレースだった。第1スティントは、ルイスがペースを上げたら即座に反応し、アンダーカットされない距離をキープ。第2スティントは、チェッカーを見据えればいいから、じりじりと引き離していって、諦めたルイスはファステストの1点を取りに行くしかなかった。正にこれまでレッドブルがやってきたことで、完全に立場が逆転したことを示した1戦。これを、相手が3連敗して何とかせねば!って時にやったのが素晴らしい。ただ、この3連戦でメルセデスがアップデートを持ち込まないのは分かっていたわけで、結論はシルバーストーンで出すべきだろう。
今日は、チェコに運が向いてなかったね。左リアに時間がかかったタイヤ交換が決定的だったけど、やっぱり、予選でノリスの後ろになったことがそもそもだよね。最初からルイスの後ろだったら、第1スティント終盤のタイヤ状況も違ってきて、もしかしたら1ストッパーでも勝てたかもしれない。いや、勝てたような気がする。それくらいの僅差。ただ、今のノリスの前に出るのは、かなり困難なことではある。さて、今週末はどうかな?
フェラーリは、あの厄災とも言えるフランスから、よく立て直したと思う。予選と決勝の妥協点を見直したようだけど、5位のノリスに続く6位、7位で、マクラーレンとの差を詰めた。リカルドの不調に助けられてはいるけど、やれることをしっかりやっていると思う。それに対し、リカルドは心配。角田は精神面が問題なので除外すると、サインツ、アロンソ、ベッテルがそれぞれ真価を発揮しつつあるのに比べ、明らかに停滞している。何が悪いのか、僕にはさっぱり分からないけど、早く前に来ないと、フェラーリに中団トップを持って行かれてしまう。
同じ問題が、アルファタウリにも言える。角田がしっかりポイントを持ち帰らないと、直近のライバルであるアストンマーティン、アルピーヌに対して、ガスリーだけで戦うことになる。実際ガスリーは、コース上でアストンやアルピーヌと争うことはないので、角田さえ頑張れば、フェラーリとマクラーレンの背中が見えてくるんだよな。今回も無線で叫んでたけど、まず F1 がチームスポーツであることを学んでほしい。