マクラーレンはシンガポールのアップデートでマシンデザインの新たな方向性を示したのか?

出典: www.formula1.com 新しいラジエーター吸気口が目を引いたマクラーレンのシンガポールでのアップグレードだが、これは MCL36 への最も大きな空力面での改良ではないのかもしれない。F1 の技術エキスパートであるマーク・ヒューズが、ジョルジョ・ピオ…

2022年 F1第17戦 シンガポールGP決勝(チャート付)

パソコンが新しくなって、Excel も新しくなって、テキスト(CSV)データ読み込みの仕様変更に慣れず、だいぶ遅くなってしまった(悔しい)。画像は例によって、一番最後にあるからどうぞ。 雨により1時間5分遅れの決勝は、全車インターミディエイトタイヤで…

終盤のアップグレードが決定打となるか? ― ランキング4位をめぐるアルピーヌ対マクラーレンの争い

出典: www.formula1.com アルピーヌはマクラーレンとコンストラクターズ選手権で4位を争ってはいるものの、“ビッグ3” の後ろに位置しているのは明らかで、A522 は、2022年の決勝で最も安定して競争力を発揮してきたマシンである。 エンストンのチームは、こ…

シーズン中にフェラーリからレッドブルに優位性が移った理由とは?

出典: www.formula1.com レッドブルは、シーズン序盤の対フェラーリのパフォーマンスを逆転し、両チャンピオンシップで大きな差を築いた。だが、どうしてこうなったのだろうか? マーク・ヒューズが、ジョルジョ・ピオラの技術イラストと共に、2022年の開発…

モンツァのウィングから読み取れる、レッドブル、フェラーリ、メルセデスのパフォーマンスとは

出典: www.formula1.com マーク・ヒューズが、ジョルジョ・ピオラの技術イラストを交えて、モンツァでのレッドブル、フェラーリ、メルセデスのウィング選択と、そこから読み取れる各マシンの特性を解説する。 モンツァは、ストレートの速さが最もラップタイ…

2022年 F1第16戦 イタリアGP決勝(チャート付)

今週はチャートも完成させました。画像はいつも通り、最後にあるのでどうぞ。 スパに続き大量のペナルティでグリッドがシャッフル。それでも勝ったのは、今週は5グリッド降格だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。5周で2位まで上がると、序盤の …

ザントフォールトでレッドブルが急激にアドバンテージを失った理由は?

出典: www.formula1.com ローダウンフォースのスパであれほど速かったレッドブルが、ザントフォールトでは若干ながらも競争力が不足していたのは何故なのか? マーク・ヒューズが、ジョルジョ・ピオラの技術イラストと共に、サスペンションセットアップの面…

2022年 F1第15戦 オランダGP決勝チャート

画像は最後に貼ってあるからどうぞ。 VSC、SC が出なかったらどうなったか考察してみたいのだが、時間がないし、パソコンの調子が悪い。ラッセルのファステスト狙いだけ言及した。

2022年 F1第15戦 オランダGP決勝

今週もチャートは別エントリです。いったん寝てから、作ります。 1ストップ作戦が見事に嵌ったメルセデスの2台に対し、当初のシナリオ通りの2ストップで対抗するレッドブルのマックス・フェルスタッペン。オフセットは大きいものの、最後は予想外に機能した…

スパを支配したレッドブル、その要因となった設計とは?

出典: www.formula1.com F1 の技術エキスパートであるマーク・ヒューズが、2022年のベルギーグランプリにおいて、マックス・フェルスタッペンがチームメイトのセルジオ・ペレスを従え、楽勝するに至った要因を、レッドブルとフェラーリのセットアップを比較…

2022年 F1第14戦 ベルギーGP決勝チャート

取りあえず、チャートだけ。画像は最後に貼ってあるからどうぞ。

2022年 F1第14戦 ベルギーGP決勝

チャートは別のエントリにします。 PU、ギアボックス交換によるペナルティ祭りは、予想通り、予選での圧倒的なペースを決勝でも発揮した、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の圧勝で幕引き。チームメイトのセルジオ・ペレスも2位に入り、レッドブル…

2022年全F1マシンの強みと弱みを評価

出典: www.formula1.com F1のハードウェアが新時代を迎え、ここまで13戦のエキサイティングなレースが繰り広げられたが、各チームのマシンそれぞれの強みと弱みはどこにあるのか? F1の技術エキスパートであるマーク・ヒューズが2022年のグリッド上の全マシ…

ルクレールとフェルスタッペンの奇妙なスピンは、2022年マシンの設計で説明がつく?

出典: www.formula1.com 2022年のレギュレーション下における新たなトレンドとして、チームはエギゾーストとウェイストゲートからの排気を使ってリアウィングのパフォーマンスを上げているが、これはフランスでのシャルル・ルクレール、ハンガリーでのマッ…

2022年 F1第13戦 ハンガリーGP決勝(チャート付)

フェルスタッペン8勝目で更にポイント差を拡大 金曜のペース差、土曜の不運、今回はレッドブルの週末ではないような雰囲気でスタートしたレースは、10番手スタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優れたペースとタイヤ戦略で順位を上げ、もは…

フェラーリとレッドブルがポール・リカールで施したフロア吸気口の見事なアレンジ

出典: www.formula1.com レッドブルとフェラーリによる開発競争が激化するなか、ポール・リカールでは、両チームともフロアの吸気口に大きな変更を加えてきた。 両方のマシンで手を加えられたのは、アンダーフロアのトンネルへ向かう吸気口のフェンスだ。各…

2022年 F1第12戦 フランスGP決勝(チャート付)

首位を走行中のシャルル・ルクレール(フェラーリ)にまたも悲劇が訪れる。ターン11でスピンアウト、そのままテックバリアに突っ込んでリタイア。チャンピオンを争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にまたも優勝を明け渡してしまった。これを書い…

バウンシング排除を狙う FIA による2023年ルール微調整とは

出典: www.formula1.com 先週の火曜日、FIA、F1、各チームのテクニカル・ディレクターが参加して技術諮問委員会が開催され、バウンシングの低減を目的として、2023年のレギュレーションに何点かの微調整が提案された。F1 の技術エキスパートであるマーク・…

ベルギーGPから効力を発する、フロアに関する技術指令書とは

出典: www.formula1.com ベルギーグランプリから、改訂された技術指令書 TD039 が施行される。初版は、カナダで各チームに通達された、マシンにかかる縦方向の力を計測・監視する旨の FIA 技術指令書だ。 技術指令書は、レギュレーションがどのように適用さ…

2022年 F1第11戦 オーストリアGP(チャート付)

フェラーリが展開やレッドブルの揺さぶりに動じず、肝の座った正攻法で1-2、と思いきや、2位濃厚のカルロス・サインツが終盤、エンジントラブルでリタイヤ。ルクレールが第3戦オーストラリアGP以来の3勝目。スペイン以降、パーマネントコースをまともに走っ…

シルバーストンでのレッドブルのアップデートを解説する

出典: www.formula1.com シルバーストンでは、メルセデス、アルピーヌ、アストンマーティン、そしてウィリアムズがマシンに大きなアップグレードを入れてきたが、マーク・ヒューズは、チャンピオンシップをリードするレッドブルのアップグレードに注目して…

2022年 F1第10戦 イギリスGP決勝レビュー

フェラーリはダブルピットストップさせられなかったの?という疑問が最も大きいのだが、チャート(掲載は下の記事)を見ると、個人的には可能だったんじゃない?という気がする。 rotf.hatenablog.com トピックはこの4つ。 フェラーリのダブルストップ 角田…

2022年 F1第10戦 イギリスGP決勝(チャート付)

レッドブルの連勝を止めたのは、フェラーリのカルロス・サインツ。雨の予選でキャリア初ポールを獲得したのに続き、波乱のレースでキャリア初優勝を達成した。スタートで前に行かれたものの赤旗でリセット、ベケッツでミスしてトップを譲ったもののデブリを…

問題続きのメルセデス、シルバーストンのアップグレードで反撃を狙う

出典: www.formula1.com シルバーアローは、2022年イギリスグランプリに大きなアップグレードパッケージを持ち込むことになっているが、彼らが取り組んでいる問題とは何なのか、そしてこのホームレースが、今季の重要なターニングポイントとなり得るのは何…

モントリオールでのスリムなリアウィングは、ルクレールが後方から追い上げるためだけの物ではない?

出典: www.formula1.com シャルル・ルクレールはモントリオールで、チームメイトのカルロス・サインツよりもダウンフォースが低めの、新しいリアウィングを使っていたが、これは4基目のパワーユニット開封したことによるペナルティでグリッド後方から追い上…

2022年 F1第9戦 カナダGP決勝(チャート付)

厳密には8周目にVSC導入されてたんだけど端折った。画像は最後に貼ってあるからどうぞ。 抜群の加速でポール・ポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がリードしたが、早々に2番グリッドのフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ…

ポーパシングの少ないレッドブル RB18 の技巧的なアンダーフロア

出典: www.formula1.com マーク・ヒューズが、アゼルバイジャンでポーパシングを抑えたと考えられるレッドブルのアンダーフロアは、どのように設計されているのかを確認する。技術イラストはジョルジョ・ピオラの提供。 バクーでは、いくつかのチームが未だ…

2022年 F1第8戦 アゼルバイジャンGP決勝チャート

戦略的には単純な展開だったから、チャートで新たに発見できるようなことはないかな。画像は最後に貼ってあるからどうぞ。 ジョージ・ラッセルの安定性がもの凄い 角田はやっぱり、惜しかった リバースストラテジは機能していない こっそりファステストを狙…

2022年 F1第8戦 アゼルバイジャンGP 決勝

最速のマシンを持っているにもかかわらず、フェラーリの悪夢は終わらない。まずカルロス・サインツがメカニカル・トラブルでマシンを止める。その VSC でタイヤ交換したシャルル・ルクレールがトップを取り返したものの、パワーユニット(恐らくターボ)にト…

ウィングのさじ加減 ― フェラーリ、レッドブル、メルセデスがバクーで迫られる重要な選択

出典: www.formula1.com フェラーリ、レッドブル、そしてメルセデスが、アゼルバイジャングランプリで直面するセットアップのジレンマと、今週末の戦力分布が、予想されているほど単純なものではない理由を、マーク・ヒューズが解説する。 バクーは、相反す…