2021-01-01から1年間の記事一覧

パワー競争:ホンダは如何にしてメルセデスに迫ったのか、対するメルセデスの反撃とは

出典: www.formula1.com 選手権を懸けた戦いは、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンによるトラック上での争いにとどまらない。メルセデス、レッドブル、そしてホンダ、それぞれの本社とファクトリーも巻き込んでいる。今週の Tech Tuesday で…

2021年のルール改正に対する最も見事なソリューション(シーズン前半戦)

出典: www.formula1.com コロナ禍により F1 の大規模なルール変更は2022年に延期になったものの、技術革新が止まったわけではない。今週の Tech Tuesday では、マーク・ユーズが、ジョルジョ・ピオラのイラストと共に、メルセデスやレッドブルといったチー…

凡庸な2020年型マシンを SF21 で速くしたフェラーリの巧みな再設計

出典: www.formula1.com 先代の2020年マシン SF1000 を大きく超えて進歩させてきたフェラーリのアップグレードを、マーク・ヒューズが解説する。イラストはジョルジョ・ピオラの提供。 フェラーリはハンガリーで優勝争いに加わる絶好のチャンスを失った。1…

2021年 F1第11戦 ハンガリーGP 決勝

スタート直前の降雨でレインコンディションでのスタートとなり、2番グリッドから出遅れたボッタスが1コーナーで完全にブレーキングを誤り、前のノリスに追突。そのノリスはマックスに衝突、ボッタスは更にペレスと衝突し、ボウリングかビリヤードのようにラ…

ハンガリーGPを控えた現時点での、メルセデスを悩ませるレッドブルの設計詳細

出典: www.formula1.com メルセデスはルイス・ハミルトンがイギリスグランプリで優勝したが、それでも最速のマシンを持っているのはレッドブルだ。ハンガリーを控え、マーク・ヒューズが、ジョルジョ・ピオラのイラストと共に、この理由を解説する。 イギリ…

シルバーストンでのハミルトンの優勝を後押しした、メルセデスの大きな最新アップグレード

出典: www.formula1.com メルセデスのアップグレードは、ルイス・ハミルトンにシルバーストンでの F1 8勝目をもたらし、マックス・フェルスタッペンとのタイトル争いにおいて大きな追い上げとなった。マーク・ヒューズが、このアップグレードを解説する。 …

2021年 F1第10戦 イギリスGP 決勝

ブラックアウトからもつれるようにバトルを繰り広げたフェルスタッペンとハミルトンがコプスで接触、フェルスタッペンはタイヤバリアに突っ込みリタイヤ。ハミルトンはルクレールにトップを奪われ、更に10秒ペナルティを受けたが粘り強い走りでラスト2周で逆…

2021年 F1第10戦 イギリスGP スプリント予選

予想に反して面白かったので、ポイントを挙げておこう。 良かった点 火が着いたドライバーが何人かいた タイヤ選択が分かれると紛れが起こる 課題として欲しい点 ポール・ポジションはルイスだと思う 名前はスプリントレースでよいのでは ソフトタイヤの本数…

奇抜なリアウィングは、マクラーレンがメルセデスやレッドブルとの争いに加わる助けとなるのか

出典: www.formula1.com 最近のマクラーレンは印象的なゲインを果たしている。オーストリアグランプリにおいて、ランド・ノリスは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンのポールを脅かし、レースではメルセデスと同程度のペースで走行し、3位に入った。…

オーストリアGPでの5秒ペナルティ

F1

僕の印象は観戦記にも書いたけど、ノリスのペナルティは不当、ペレスのターン4は取られても仕方ない、ターン6はペナルティが妥当。これは、motosport.com や F1LIFE channel など、一通り情報を見た(読んだ)今でも変わっていない。あとペナルティの内容と…

オーストリアGP でフェルスタッペンがメルセデスに対し更に前に出る鍵となったふたつのアップグレード

出典: www.formula1.com マックス・フェルスタッペンが圧倒的だったオーストリアグランプリは、シュタイアーマルクGP 優勝の再現に見えるが、彼のレッドブル RB16B は、先週末とその前の週末とで、明らかに異なるパッケージを備えていた。マーク・ヒューズ…

2021年 F1第9戦 オーストリアGP 決勝

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、3戦連続のポール・トゥ・ウィン。今週はファステストラップも取ってハットトリックを達成。チームはモナコから5連勝で、ホンダにとっては33年ぶり。2位にはメルセデスのバルテリ・ボッタスが今季初、3位…

“鮫の歯”ディフューザーでレッドブルが一歩前進、メルセデスよりも大きなゲインを得ている理由は?

出典: www.formula1.com レッドブルは目下4連勝中で、マーク・ヒューズがジョルジョ・ピオラのイラストと共に、ここ数戦のグランプリではメルセデスよりも優れていた RB16B の開発を一覧する。 レッドブルは2021年の開発計画を積極的に進めており、シュタイ…

2021年 F1第8戦 シュタイアーマルクGP 決勝

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィン。完勝だった。2位にはメルセデスのルイス・ハミルトン。ふたりのレースだったが、ハミルトンに何かを仕掛けるチャンスは皆無だった。離れた3位争いは、バルテリ・ボッタス(メルセデ…

フェラーリはいつもポール・リカールで苦戦しているように見えるが、その理由は?

出典: www.formula1.com フェラーリのフランスグランプリは、カルロス・サインツとシャルル・ルクレールが予選でそれぞれ5番手と7番手を獲得したにもかかわらず、2台ともポイント圏外に終わり、大きな失望に見舞われた。その理由を探るため、F1技術エキスパ…

2021年 F1第7戦 フランスGP 決勝

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが総力戦を制して今期3勝目。レッドブルはモナコから3連勝で、現行 PU になってからは初。メルセデスのルイス・ハミルトンは残り2周で逆転を許し2位。3位にはセルジオ・ペレスが入り、選手権はドライバー、コ…

2021年 F1第7戦 フランスGP 予選

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが唯一の1分29秒台を叩き出し、2番手のルイス・ハミルトンに0.258秒もの大差をつけて開幕戦に続いて今シーズン2回目のポール・ポジションを獲得。2列目はバルテリ・ボッタス、セルジオ・ペレスが入り、トップ…

ピレリタイヤの破裂は誰の責任でもないの?

F1

ピレリから発表された調査結果は、大方の予想に反し、デブリ説を否定し、スタンディング・ウェーブ現象によるものとのことだった。津川さんの分析が正しかったということになるんだと思ってる。ただ、タイヤの構造に問題はなく、チーム(レッドブルとアスト…

レッドブルがバルセロナでメルセデスに喫した敗北は、ポール・リカールでの不吉な予兆なのか?

出典: www.formula1.com レッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンによる2021年のタイトル争いは、彼らのクルマの技術的な違いによるところが大きい。勿論、両ドライバーのパフォーマンス、ピットストップ、戦略、チームメ…

バクーでハミルトンのレースを犠牲にしたブレーキ『マジック』とは? メルセデスが低グリップのトラックで苦しむのは何故か?

出展: www.formula1.com アゼルバイジャングランプリの終盤、ルイス・ハミルトンのレースを決定付けた問題を、マーク・ヒューズが解説する。彼はチャンピオンシップを再びリードするチャンスを得ていたが、大量のタイヤスモークと共に逃してしまった。更に…

2021年 F1第6戦 アゼルバイジャンGP 決勝

第1スティントで見事なオーバーカットを決めたレッドブルの2台がトップを快走。残り5周、ファステストを叩き出したマックス・フェルスタッペンは、あとはチェッカーを受けるのみかと思われたが、ホームストレートでリアタイヤがバーストしリタイヤ、レースは…

2年ぶりのバクーに向けたレッドブルのリアウィング選択

出展: www.formula1.com 今週末のアゼルバイジャングランプリにおいて、バクーストリートサーキットへの挑戦が、いわゆる“フレキシブルウィング”論争にスポットライトをあてることになるのは何故なのか。マーク・ヒューズが、ジョルジョ・ピオラのイラスト…

なぜレッドブルにはレギュレーション変更以上のペース改善があるのか

出展: www.formula1.com レッドブルはマックス・フェルスタッペンのモナコGP優勝によって、2013年以来のチャンピオンシップリーダーとなった。この成功に、2021年のレギュレーションがどの程度影響しているのか、あるいはそれ以上のものがあるのか、マーク…

2021年 F1第5戦 モナコGP 決勝

自身のクラッシュによる赤旗でポール・ポジションを獲得したシャルル・ルクレール(フェラーリ)だったが、レコノサンスで左ドライブシャフトに不具合が見つかり、そのまま不出走。みなしポールからスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホン…

フェラーリの上位に留まりたいマクラーレン、モナコに向けたのフロントウィングの決断とは?

出展: www.formula1.com マクラーレンは、フェラーリに対して僅かなアドバンテージでモナコを迎える。しかし、ウォーキングの部隊は、この公国でのレースに向け、幾つか技術面で決断をしてきたようだ。ジョルジョ・ピオラのイラストと共に、マーク・ヒュー…

中団争いへの復帰を狙うアストンマーティンの AMR21 開発

出展: www.formula1.com アストンマーティンがワークスとして F1 に復帰して以来、4レースが消化されたが、結果としてたった5ポイントしか獲得できていない。しかし、マーク・ヒューズとジョルジョ・ピオラの解説によると、順位を上げていくため、彼らは技…

2021年 F1 第4戦 スペインGP 決勝

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが2番グリッドから抜群のスタートでトップを奪い、第2スティントも先行したが、メルセデスのルイス・ハミルトンが2ストッパーに変更、後手に回ったフェルスタッペンはステイアウトするしかなく、終盤にコース上で逆転…

トラックリミット雑感

F1

個人的には、マックス・フェルスタッペンのポールタイム抹消、ファステストラップ抹消は、妥当だと思っている。きちんとディレクターズノートに書かれていたみたいだし、ファステストラップについては、永続的な云々という解釈があるけど、レースはポイント…

覇権を懸けたレッドブルの最新アップグレードを探る

出典: www.formula1.com レッドブルはポルティモアに大きな空力アップデートを投入し、2022年のレギュレーションで刷新される車体開発にリソースを割く必要があるなかで、ワールドチャンピオンシップをかけて戦うため、全力で開発を推し進めていることを明…

2021年 F1 第3戦 ポルトガルGP 決勝

スタート直後のセーフティカー明けに 2位を奪われたメルセデスのルイス・ハミルトンが、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、チームメイトのバルテリ・ボッタスをコース上で攻略し、キャリア 97勝目。